児島ジーンズ(KOJIMA GENES)デニム用語集|完全版

KOJIMA GENESが使う言葉、デニムにまつわる言葉を、産地・生地・染色から縫製・お手入れまで12カテゴリ・232語にまとめました。気になる言葉から辞書のように調べてご覧ください。

産地・歴史

用語English説明
デニムDenimタテ糸を藍(インディゴ)、ヨコ糸を白の綿糸で綾織りにした厚手の生地。フランス南部ニームの綾織物「serge de Nîmes(サージ・ドゥ・ニーム)」が語源とされる。
ジーンズJeansデニムなどで仕立てられたパンツの総称。イタリア・ジェノヴァ港から積み出された綿生地「ジーン」に由来するといわれる。
GパンG-Pan (Jeans)戦後日本でのジーンズの俗称。語源には、米兵(GI)のパンツ=「GIパンツ」由来説や「ジーンズパンツ」由来説など諸説ある。
児島Kojima岡山県倉敷市児島地区。綿花栽培と綿織物、帆布・学生服づくりの技術を土台に、1960年代以降に国産ジーンズの産地として確立したとされる。
岡山デニムOkayama Denim児島と井原を中心に岡山県でつくられる国産デニムの総称。染め・織り・縫製の職人が集積し、世界的にも高い評価を受ける。
井原デニムIbara Denim岡山県井原市を中心につくられるデニム。藍染めと生地(織り)づくりに強みを持つ産地。
ジーンズの聖地Holy Land of Jeans児島が国内外で呼ばれる通称。国産ジーンズ発祥と職人技の集積を背景に、多くのメディアがそう紹介する。
児島ジーンズストリートKojima Jeans Street児島にあるデニム専門店が軒を連ねる通り。メーカー直営やファクトリーショップが並ぶ、産地の象徴的なスポット。
児島の遺伝子(GENES)Genes of Kojima染め・織り・縫製の技を世代から世代へ受け継いできた、児島の職人たちの精神を表す当ブランドの理念。
国産デニムJapanese Denim日本国内で企画・製造されるデニム/ジーンズ。旧式織機による生地や丁寧な縫製など、made in Japan ならではの作り込みが特徴。
ヴィンテージVintageおおむね数十年以上を経た古着ジーンズ。当時のディテールや色落ちが評価され、後年の復刻(レプリカ)の手本となる。
レプリカReplicaヴィンテージジーンズのディテールや生地感を、当時の仕様に忠実に再現した現代の一本。
デッドストックDead Stock製造されたまま売れ残り、未使用で保管されていた品。ヴィンテージでは特に希少とされる。
大戦モデルWWII Model物資統制下でつくられた戦時仕様のジーンズ。銅や工程を節約し、サスペンダーボタンやシンチバックの廃止、ステッチ・金具の簡略化などが見られる。月桂樹刻印ボタンは当時の代用ボタンの一例。
アメカジAmerican Casualアメリカの労働着・軍装をルーツにしたカジュアルスタイル。デニムはその中心的アイテム。
ワークウエアWorkwear労働のための丈夫な衣服。ジーンズはもともと鉱夫や職人の作業着として生まれた。
倉敷デニムストリートKurashiki Denim Street倉敷美観地区の近くにあるデニムの複合施設。観光とあわせて楽しめる、児島ジーンズストリートとは別のスポット。
学生服School Uniforms児島が戦前に一大産地として栄えた被服。その縫製技術が、のちのジーンズづくりの礎になった。
セカンドラインSecond Line主力ブランドとは別に展開する派生ライン。素材や価格帯で幅を広げる役割を持つ。
綿花(めんか)Cotton Plant綿糸の原料となる植物。児島は古くから綿花の栽培がさかんで、繊維産業の出発点になった。
サステナブルSustainable環境への負荷を抑える考え方。長く穿いて育てる文化やオーガニック綿の活用と結びつく。

生地・素材

用語English説明
綿(コットン)Cottonデニムの主原料となる天然繊維。吸湿性と丈夫さに優れ、育てるほどに肌になじむ。
オンス(oz)Ounce (oz)デニム生地の重さを示す単位。1平方ヤードあたりの重量で、一般に重いほど厚手になりやすい。13〜14ozが標準とされる。
ヘビーオンスHeavy Ounceおおよそ15〜16ozを超える厚手デニム。穿き始めは硬いが、アタリのコントラストが際立ち、経年変化が力強い。
レギュラーオンスRegular Ounce日常で扱いやすい13〜14oz前後のデニム。硬すぎず、初めての一本にも向く。
セルビッチSelvedge旧式のシャトル織機などで織った、両端がほつれにくい「耳」付きの生地。耳に赤などの色糸(ID)が入るものも多いが、色糸は必須ではない。
赤耳Red Selvedge IDセルビッチの耳に赤い色糸を織り込んだもの。識別用の耳糸の代表例で、赤以外のIDや白耳も正規のセルビッチ。
青耳・緑耳Blue/Green Selvedge ID耳の色糸が青や緑のセルビッチ。色は生地の種類や納入先を見分けるための符丁だったといわれる。
スラブデニムSlub Denim太さにムラのあるスラブ糸で織ったデニム。表面に不均一な凹凸が出て、タテ落ちが際立つ。
ネップデニムNep Denim糸に節(ネップ)を残して織ったデニム。生地表面に白い粒が散り、素朴な風合いになる。
ヒッコリーHickory Stripe白と藍の細い縦縞デニム。もともと鉄道作業員の作業着に使われた丈夫な生地。
ウォバッシュWabash藍地に水玉やドット柄を抜染した生地。ヴィンテージ由来の意匠で、児島でも人気が高い。
シャンブレーChambrayタテ糸に色糸、ヨコ糸に白糸を使った薄手の平織り。デニムより軽く、シャツによく使われる。
ダンガリーDungaree日本の生地分類では、タテ糸に白・ヨコ糸に色糸を使った綾織り。英語のdungareeは作業着やジーンズ全般を指すこともあり、文脈に注意。
帆布(はんぷ)Canvas太い綿糸を平織りにした極めて丈夫な生地。児島の綿織物の原点で、鞄や靴にも使われる。
ストレッチデニムStretch Denimポリウレタンなどの伸縮糸を混ぜたデニム。動きやすく体にフィットするが、色落ちの表情は穏やか。
ジンバブエコットンZimbabwe Cotton長繊維で評価の高い綿。伝統的に手摘みのイメージが強いが、流通や等級は多様。毛羽が少なく、なめらかで発色のよい生地になるとされる。
タテ糸(経糸)Warp織物で縦方向に走る糸。デニムではインディゴで染めた藍糸を使う。
ヨコ糸(緯糸)Weft織物で横方向に走る糸。デニムでは主に白の綿糸を使い、生地の裏が白っぽく見えるのはこのため。色落ちで表に現れる白は、タテ糸の芯(中白)であり、これとは別。
度詰めデニムDensely-Woven Denim糸の打ち込み本数を増やして密に織ったデニム。ハリと強度があり、色落ちが締まって出る。
甘織りデニムLoosely-Woven Denim打ち込みを緩めに織ったデニム。柔らかく、色が早く豊かに落ちやすい。
ヘリンボーン(杉綾)Herringbone綾の向きを交互に返し、杉の葉のような模様に織った生地。ワークウエアに多い。
ダック生地Duck Canvas帆布より目の詰まった厚手の綿平織り。カバーオールやワークパンツに使う。
オーガニックコットンOrganic Cotton農薬・化学肥料の使用を抑えて栽培された綿。環境に配慮したデニムに用いられる。
目付(めつけ)Fabric Weight生地の重さの度合い。オンスと近い概念で、厚みや堅牢さの指標になる。
打ち込み本数Thread Density一定の幅に織り込む糸の本数。多いほど密で丈夫、少ないほど柔らかい。
チノクロスChino Cloth綾織りの丈夫な綿生地。チノパンツに使われる。名称の由来には諸説ある。
コーデュロイCorduroy表面に畝(うね)のある起毛生地。デニムとは別素材だが、ワークやカジュアルで使う。
ブラックデニムBlack Denim硫化染料などで黒く染めたデニム。穿き込むとグレーや墨色へ褪せていく。
ホワイトデニムWhite Denim染めていない、または白い糸で織ったデニム。当ブランドはジンバブエ綿の白デニムを展開。
カラーデニムColor Denimインディゴ以外の色で染めたデニム。カーキやブラウンなど。
テンセル(リヨセル)Lyocell (TENCEL is a brand)木材パルプ由来の再生セルロース繊維(リヨセル)。なめらかで落ち感があり、混紡に使われる。TENCELはリヨセルの代表的な商標。
リネン(亜麻)Linen亜麻から作る植物繊維。通気性にすぐれ、夏向けにデニムと混ぜることもある。
二重織りDouble Cloth表裏2層の組織を同時に織る生地。糸や色を変えることもあり、厚みと独特の表情を出す。
ノンセルビッチNon-Selvedge革新織機で織った、耳のない切りっぱなしの生地。量産デニムの主流。

糸

用語English説明
番手(ばんて)Yarn Count糸の太さを示す単位。綿番手では数が大きいほど細く、小さいほど太い(単位体系により逆の場合もある)。デニムの表情を左右する。
ムラ糸Slub Yarn太さが不均一な糸。織り上げるとデニム表面に凹凸が生まれ、タテ落ちが強く出る。
撚り(より)Twist繊維に加える「ねじり」。ねじる向きでS撚りとZ撚りに分かれ、綾の向きと相まって、生地の風合いを左右する要素の一つ。
リングスパン糸Ring-Spun Yarn繊維をねじりながら紡ぐ伝統的な糸。強さとムラのある表情を併せ持ち、味わい深い色落ちを生む。
空紡糸(オープンエンド)Open-End Yarn空気の力で高速に紡ぐ糸。生産性は高いが均一で、リングスパンほどの陰影は出にくい。
コアヤーンCore-Spun Yarn芯にポリエステル、周りに綿を巻いた複合糸。丈夫でほつれにくく、表面は綿らしく色落ちする。
綿糸(めんし)Cotton Yarn綿100%の糸。合成繊維の普及で一時減ったが、ヴィンテージ回帰とともに再評価された。
芯白(しんぱく)Core White糸の表面だけを藍で染め、芯に白を残した状態。中白と同義の通称で、ロープ染色など表面染めで生じやすく、タテ落ちの源になる。
単糸(たんし)Single Yarn撚り合わせをしていない一本の糸。ヴィンテージデニムの基本。
双糸(そうし)Ply Yarn単糸を二本撚り合わせた糸。強度が増し、均一な表情になる。
S撚りS-Twist糸の傾きが「S」の字の中央のように見える撚り方。撚りの向きと綾の組み合わせで生地の表情が変わる。
Z撚りZ-Twist糸の傾きが「Z」の字の中央のように見える撚り方。デニムのタテ糸にはZ撚りが用いられることが多い。
毛焼き(ガス焼き)Gassing糸表面の毛羽をガス炎で焼き、なめらかにする加工。光沢と均一さが出る。
落ち綿Cotton Waste紡績などの工程で落ちる短い綿の繊維くず。再利用して素朴な風合いやネップ感を出すことがある。
甘撚り(あまより)Low Twist撚りの弱い糸。柔らかい風合いになるが、強度は控えめ。
強撚り(きょうねん)High Twist撚りの強い糸。シャリ感と強度が出る。

織り・製法

用語English説明
綾織り(ツイル)Twill斜めの畝(綾目)が走る織り方。デニムの基本で、丈夫でしなやか。
右綾Right-Hand Twill綾目が右上がりに走る織り。ざっくりとした立体感が出やすいと言われるが、糸や密度、加工でも表情は変わる。
左綾Left-Hand Twill綾目が左上がりに走る織り。フラットでやわらかいと言われる。当ブランドの17oz左綾などに用いる。
破れ綾Broken Twill綾目の向きを交互に反転させた織り。ねじれ(パッカリング偏り)を抑える狙いがある。
平織りPlain Weaveタテ糸とヨコ糸を交互に組む最も基本的な織り。帆布やシャンブレーに用いる。
力織機(シャトル織機)Shuttle Loom杼(シャトル)を左右に飛ばして横糸を通す旧式の織機。幅は狭いが、耳のある味わい深い生地を織る。
旧式織機Vintage Loomシャトル織機など古い織機の総称。生産性は低いが、ムラのある独特の表情を生む。
革新織機Projectile/Rapier Loom高速で幅広の生地を織る現代の織機。効率は高いが耳はできない。
生地幅Fabric Width織り上がる生地の幅。シャトル織機は狭幅(目安75cm前後・約30インチ)、革新織機は広幅(目安150cm前後)が多い。機種や設定で変わる。
糊付け(サイジング)Sizing糸や生地に糊を与えて強度と張りを持たせる工程。リジットの硬さやパリッと感の一因。
ドビー織りDobby Weave小さな幾何柄を織り出す技法。デニム地に地紋をつけるときに使う。
耳(みみ)Selvedge Edge生地の両端のほつれない縁。「セルビッチ」はこの耳を指す。
ジャガード織りJacquard糸の上下を一本ずつ制御し、複雑な柄を織り出す技法。
反(たん)Bolt (Tan)織り上がった生地を巻いた単位。長さは用途や規格によって異なる。

染色

用語English説明
インディゴIndigoデニムのタテ糸を染める青の染料。染めた直後は黄緑〜茶で、空気に触れて酸化し青に発色する。
藍染めAizome (Natural Indigo)蓼(たで)藍などの植物から採った天然藍を発酵させて染める、日本の伝統的な染色。
合成インディゴSynthetic Indigo化学的に合成された藍染料。安定した色と量産に向き、現代デニムの主流。
ロープ染色Rope Dyeing糸をロープ状に束ね、藍浴に繰り返し浸けて染める方法。芯白をつくり、タテ落ちの土台になる。
かせ染めHank Dyeingかせ(束)にした糸を浴槽で染める伝統手法。浸透は深くなりやすい一方、条件によってはムラも出る。量産デニムの主流はロープ染色。
硫化染料Sulfur Dye黒や褐色を出すのに使われる染料。ブラックデニムなどに用いられ、全体的に褪せていく。
先染めYarn Dyeing生地に織る前の糸の段階で染める方法。デニムは基本的にタテ糸を先染めする。
後染め(製品染め)Garment Dyeing縫い上げた製品を丸ごと染める方法。色ムラや独特の風合いが出る。
オーバーダイOverdye既に色のある生地・製品の上から重ねて染めること。深みや色替えのために行う。
中白(なかじろ)Core White染まっていない糸の芯の白。摩擦で表面が削れると現れ、色落ちの明暗をつくる。
スレン染料Vat Dye堅牢度の高い建染(たてぞめ)染料。褪色に強く、安定した色を出す。
抜染(ばっせん)Discharge Print染めた生地の一部を薬剤で脱色し、柄を出す技法。ウォバッシュのドットなどに使う。
顔料染めPigment Dye繊維に染み込ませず表面に定着させる染め。擦れると早く色が落ち、独特の風合いになる。
藍甕(あいがめ)Indigo Vat天然藍を発酵させ、建てるための甕。職人が状態を見極めて染める。
浸染(しんせん)Dip Dyeing染液に浸して染める方法の総称。かせ染めもこの一種。
反応染料Reactive Dye繊維と化学的に結びつく染料。ブラックのオーバーダイなどに使われる。
ムラ染めUneven Dyeingあえて濃淡のムラを出す染め。表情に深みを与える。
引き染めBrush Dyeing刷毛で染料を塗り広げて染める手法。部分的な色づけに使う。
ピュアインディゴPure Indigoほかの染料を混ぜず、インディゴだけで染めること。色味は染色の条件によって変わる。
ビーム染色Beam / Slasher Dyeingタテ糸をシート状に並べて染める量産向けの染色。ロープ染色と対比される。

シルエット

用語English説明
ストレートStraight腿から裾までまっすぐ落ちる、最も定番のシルエット。
スリムSlim全体的に細身で、脚のラインに沿うシルエット。
テーパードTapered腰回りにゆとりを持たせ、裾に向かって徐々に細くする形。
ブーツカットBootcut膝下から裾へ向けてわずかに広げた形。ブーツを納めやすい。
フレアFlare膝下から大きく広がるシルエット。1970年代に流行。
ワイドWide腰から裾までゆったり太い形。近年人気が高い。
バギーBaggyワイドよりさらにたっぷりとした、だぼっとした形。
スキニーSkinny脚に密着する極細のシルエット。ストレッチ素材が多い。
バレルBarrel腿を膨らませ裾を絞る、樽のような曲線のシルエット。
レギュラーRegular太すぎず細すぎない標準的な太さ。定番の穿き心地。
ルーズLoose全体にゆとりを持たせたリラックスした形。
クロップドCropped足首が見える短めの丈。ロールアップとも相性がよい。
セミワイドSemi-Wideワイドとレギュラーの中間の太さ。穿きやすくバランスがよい。
バルーンBalloon太めに膨らませ、裾をすぼめた丸みのある形。当ブランドのLELAXで展開。
ペグトップPeg Top腰回りにゆとりを持たせ、裾を細く絞った形。

アイテム・種類

用語English説明
デニムジャケット(Gジャン)Denim Jacketデニムで仕立てた上着。型により世代(1st〜3rd等)があり、ジーンズ同様に育つ。
カバーオールCoverall日本のデニム/ワーク文脈では腰丈のワークジャケットを指すことが多い。英語のcoverallはつなぎ型の全身作業着を含む。
オーバーオールOveralls胸当てと吊り紐の付いたつなぎ型ボトム。サロペットとも呼ぶ。
サロペットSalopetteオーバーオールの別称。ファッション文脈で使われることが多い。
ペインターパンツPainter Pants塗装職人の作業着に由来するパンツ。ハンマーループやスケールポケットが特徴。
ベイカーパンツBaker Pants軍のパン職人の作業着が起源とされる、貼り付けポケットのワークパンツ。
ダブルニーDouble Knee膝に生地を重ねて補強したパンツ。作業でも擦り切れにくい。
デニムシャツDenim Shirtデニムやシャンブレーで仕立てたシャツ。軽い生地が中心。
ワークパンツWork Pants労働用の丈夫なパンツの総称。ペインターやベイカーなどを含む。
スケールポケットRule Pocket定規や工具を挿すための縦長ポケット。ワークパンツの象徴。
ファイブポケットFive-Pocket前2・後2・コインポケットの5つで構成された、ジーンズの基本形。
チノパンツChino Pantsチノクロスで仕立てたパンツ。当ブランドは40'sモデル等を展開。
コンボパンツCombo Pantsデニムと別素材を組み合わせたパンツ。当ブランドの定番カテゴリ。
ショートパンツ(ショーツ)Shorts膝上丈の短いパンツ。デニムやコンボ素材で展開。
カーゴパンツCargo Pants大型の貼り付けポケットが付いた、作業向けの機能的なパンツ。
ベストVest袖のない上着。デニムやワーク素材で仕立てる。
ライズ(股上)Rise股の縫い合わせから腰までの高さ。ハイライズ/ローライズなど、シルエットの印象を大きく決める。

ディテール・パーツ

用語English説明
リベットRivetポケット口など力のかかる箇所を留める銅などの金具。糸だけでは補えない強度を補強する。
隠しリベットConcealed Rivetバックポケットの内側に打ち、外から見えないようにしたリベット。家具などを傷つけない工夫。
クロッチリベットCrotch Rivet股の合わせ目に打った補強リベット。ワークウエア期の名残で、ヴィンテージの象徴。
閂止め(かんどめ)Bartackベルトループやポケット口など、破れやすい箇所を細かく往復して補強する縫い。
シンチバックCinch Back後ろ腰のベルト状のサイズ調整具。今はクラシックな意匠として付けられることが多い。
コインポケットCoin Pocket右前ポケット内の小ポケット。もとは懐中時計入れで「ウォッチポケット」とも。
ボタンフライButton Fly前開きをボタンで留める仕様。ヴィンテージ由来で、金具の当たりが少ない。
ジッパーフライZipper Fly前開きをファスナーで留める仕様。開閉が容易で普及している。
トップボタンTop Buttonウエスト先端のボタン。ブランドの刻印やドーナツ型など意匠が凝らされる。
月桂樹ボタンLaurel Button大戦モデルに見られる、月桂樹を刻んだ代用ボタン。物資統制期の名残。
パッチPatch右後ろ腰に付くブランド表示ラベル。革製と紙製があり、経年で味が出る。
革パッチLeather Patch革製のパッチ。使い込むほど色と艶が育つ。
タブTabバックポケット脇に付く小さな布ラベル。ブランドの目印。
フラッシャーFlasherバックポケットに付く紙タグ。品番や特徴を記したもので、ヴィンテージでは資料的価値も。
ヨークYoke後ろ腰の切り替え布。角度をつけて体の丸みにフィットさせる。日本語で「山はぎ」。
ベルトループBelt Loopベルトを通す輪。中央が盛り上がる「中盛りループ」はヴィンテージの特徴。
バンザイループBanzai Loopウエスト縫製時にループが上へ伸び、万歳のような形になる旧来の製法。
スレーキPocket Bagフロントポケットの袋布。丈夫な平織りや綾織りが使われる。
ハンマーループHammer Loop腿脇に付く工具用の輪。ペインターパンツやオーバーオールの名残。
アーキュエイトステッチArcuate Stitchバックポケットに施す弧を描いたデザインステッチ。ブランドの象徴になることが多い。
インシームInseam股下から裾までの内側の縫い目。丈(レングス)を測る基準になる。
アウトシームOutseam脇を走る外側の縫い目。セルビッチはここを開くと見える。
比翼(ひよく)Fly Placket前開きのボタンやファスナーを覆う当て布。フライとも呼ぶ。
ボタンホールButtonholeボタンを通す穴。かがりの色や形にブランドの個性が出る。
力ボタン(ちからボタン)Reinforcement Button裏側から留めて負荷を分散させる補助ボタン。
ウエストバンドWaistband腰回りの帯状の部分。パッチやループが付く。
フロントポケットFront Pocket前面のポケット。スレーキ(袋布)で仕立てられる。
バックポケットBack Pocket後ろのポケット。アーキュエイトステッチやタブが付くことが多い。
ドーナツボタンDonut Button中央がくぼんだ円環状のボタン。ヴィンテージらしい意匠。
紙パッチPaper Patch紙製のブランドパッチ。革より軽く、穿き込むほど風合いが出る。
尾錠(びじょう)Buckle Cinchシンチバックを締める金具。ウエストを調整する。
サスペンダーボタンSuspender Buttonサスペンダー(吊りひも)を留めるためのボタン。戦前のジーンズに見られるヴィンテージのディテール。

縫製・ステッチ

用語English説明
シングルステッチSingle Stitch裏の縫い目が一本に見える縫製(本縫い)。ほつれにくく端正な仕上がり。
チェーンステッチChain Stitch裏側が鎖状につながる縫製(環縫い)。裾では糸と生地の縮み差でねじれ(ロープ効果)が出やすく、段々のアタリが育つ。ユニオンスペシャル等が有名。
巻き縫いFelled Seam両方の生地端を巻き込んで二本針で縫う丈夫な縫製。脇や股の縫い目に使う。
VステッチV-Stitch返し縫いが難しかった時代に、端をV字に縫ってほつれを止めた工夫。
一筆縫いOne-Stitch糸を切らずにパッチや腰周りを一気に縫い付ける旧来の製法。
ユニオンスペシャルUnion Special米ユニオンスペシャル社のチェーンステッチミシン。裾上げの名機で、通称「ダルマ」。
運針(うんしん)Stitch Density一定の長さあたりの縫い目の数。細かいほど丁寧で強く、粗いとヴィンテージ感が出る。
ロックミシン(縁かがり)Overlock布端をかがってほつれを止める縫製。革新織機の切りっぱなし生地に使う。
三つ巻き縫いTriple-Fold Hem布端を三つ折りにして縫う、ほつれにくい丈夫な始末。
二本針縫いDouble-Needle2本の針で平行に縫う丈夫な縫製。ステッチが二重に走る。
カバーステッチCover Stitch表は平行ステッチ、裏をルーパー糸で覆う、伸縮に強い縫製。
空環(からかん)Thread Chain縫い始めや縫い終わりにできる糸の輪。ヴィンテージの名残。

加工・洗い

用語English説明
リジット(生デニム)Rigid / Raw洗いや加工をしていない、糊の付いたままの未加工デニム。色落ちを一から育てられる。
ワンウォッシュOne-Wash一度だけ水洗いして糊を落とし、縮みを済ませたデニム。届いてすぐ穿ける。
糊落とし(ファーストウォッシュ)First Washリジットを初めて洗い、糊を落とす作業。一部で「儀式」とも呼ばれ、その後の色落ちと縮みを左右する最初のひと手間。
サンフォライズドSanforized洗濯後の縮みを一定の範囲に抑える圧縮防縮加工(商標に由来)。あらかじめ生地を縮ませて安定させるが、縮みがゼロになるわけではない。
ストーンウォッシュStone Wash軽石などと一緒に洗い、擦れによる色落ちと柔らかさを出す加工。
バイオウォッシュBio Wash酵素の力で繊維を分解し、繊細なユーズド感を出す加工。
ケミカルウォッシュChemical Wash酸化剤などで強く色を抜く加工。白っぽいまだら状の色落ちが特徴。
ブリーチBleach漂白剤で色を抜く加工。部分的に使うとムラや濃淡の演出になる。
ダメージ加工Damage/Distress破れや擦れをあらかじめ施し、着古した表情をつくる加工。
ヒゲ加工Whisker Finish股まわりのヒゲ状の色落ちを人工的に付ける加工。
リペアRepair破れや傷んだ箇所を繕う補修。実用から生まれ、今はデザインとしても行われる。
ユーズド加工Used Finish着古したような色落ちや傷を人工的に施す加工の総称。
リンス加工Rinse Washごく軽く水を通しただけの加工。リジットに近い濃さを保ちつつ糊を和らげる。
シルケット加工Mercerization綿糸を薬品で処理し、光沢と強度を高める加工。
レーザー加工Laser Finishingレーザーで色を飛ばし、ヒゲやダメージを描く現代的な加工。
グラインダー加工Grinder Finish回転工具で生地を削り、擦れたようなアタリを付ける加工。
樹脂加工Resin Finish樹脂でシワや形を固定する加工。立体的な表情を保つ。
タンブラー乾燥Tumble Dry回転式乾燥機で乾かすこと。縮みが出やすいので普段は避けたい。
手洗い(押し洗い)Hand Washやさしく押して洗う方法。デリケートな一本や色を守りたいときに。
ノンサンフォライズドUnsanforized防縮加工をしていない生地。最初の洗いで大きく縮むため、縮みを見越したサイズ選びが要る。サンフォライズドの対語。

色落ち・経年変化

用語English説明
エイジングAging穿き込みや洗いによって進む、色落ち・風合いの変化の総称。育てる楽しみの核。
経年変化Aging over Time時間の経過とともに現れる色や質感の移り変わり。エイジングとほぼ同義。
色落ちFading摩擦や洗濯でタテ糸の藍が削れ、中白が現れて色が薄くなること。
アタリWear Marks / Fade Highlights段差や凸部が擦れて白く浮き出る局所的な色落ち。立体感の源で、コントラストの強弱は生地・染め・穿き方によって変わる。
タテ落ちVertical Fadeムラ糸などにより縦の筋状に現れる色落ち。ヴィンテージらしい表情。
点落ちSpot Fade粒状に散って現れる色落ち。生地や糸の個性で出方が変わる。
ヒゲWhiskers股のつけ根から放射状に伸びる座りジワの色落ち。
ハチノスHoneycombs膝裏にできる蜂の巣状(網目状)のアタリ。膝の曲げ伸ばしで生まれる。
パッカリングPuckering縫い目まわりの糸と生地の縮み差で生じる、うねった凹凸の色落ち。
耳アタリSelvedge Fade裾を折り返したときに耳(セルビッチ)沿いに出る、線状のアタリ。
色移りColor Transfer濃いインディゴが摩擦や湿気で白い衣類や小物に移ること。穿き始めに起きやすい。
目落ちWeave Fade織りの畝(綾目)に沿って現れる細かな色落ち。
グラデーション色落ちGradient Fade濃淡がなだらかに移り変わる色落ち。全体のバランスで見せる。
ロープ効果Ropingチェーンステッチの裾に出る、ねじれた段々状の色落ち。
総アタリOverall Fade縫い目や凹凸、擦れやすい部分を中心に、全体に出た使用感・色落ち。
色止まりFade Plateau穿き込みが進み、それ以上は色落ちしにくくなった状態。
キャストCast色落ち全体に感じられる色みの傾向。グリーンキャスト(緑がかる)やレッドキャスト(赤みがかる)などがある。

お手入れ・実用

用語English説明
裾上げHemming丈を詰める仕上げ。チェーンステッチで行うと裾に段々のアタリが育つ。
チェーンステッチ裾上げChain-Stitch Hemユニオンスペシャルなどで裾を環縫いする方法。ヴィンテージらしい色落ちが出る。
陰干しShade Drying直射日光を避け、風通しのよい日陰で乾かすこと。褪せや黄ばみを防ぐ。
裏返し洗いInside-Out Wash裏返して洗うこと。生地表面の摩擦を減らし、色落ちを穏やかに保つ。
単独洗いSeparate Wash他の衣類と分けて洗うこと。色移りを防ぐ基本。
縮みShrinkage水や熱で生地が縮むこと。未洗いの生地ほど初回洗いで大きい。
色止めColor Fixing色移りを抑える処理。塩や酢による家庭での効果は限定的とされる。
中性洗剤Neutral Detergentおしゃれ着用のやさしい洗剤。デニムの色を守りながら洗える。
蛍光増白剤Optical Brightener白さを強調する洗剤成分。デニムの色みを変えることがあり避けたい。
平干しFlat Drying寝かせて干す方法。ジャケットなどの型崩れを防ぐ。
ドライクリーニングDry Cleaning水を使わない洗浄。デニムは基本、水洗いが向き、風合いが変わることもある。
洗濯表示(ケアラベル)Care Label洗い方を示すタグ。お手入れの前にまず確認する。
つけ置きSoaking長時間・折れた状態では色ムラの原因になる。未洗いのリジットでは縮み出しの目的で行うこともある。
部分洗いSpot Cleaning汚れた箇所だけを洗うこと。全体の色落ちを進めずに済む。

本記事について

著者: 児島ジーンズ(KOJIMA GENES)編集部
公開日 / 最終更新: 2026年7月12日

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